先日のプレスリリース「2018 Outstanding Innovation Awardを受賞 ~データストレージ技術における高い先進性が評価され選出~」でご紹介した同賞の授賞式に出席してきました。

 

この「Outstanding Innovation Award」は、「卓越した技術革新に基づき構築された、世界を変えうる可能性のあるビジネスを行いダイナミックに成長を続ける起業家精神を持つ企業」を対象とするものです。

クラウディアンは、人工知能、高精細映像といった爆発的に増加するデータをビジネスに活用できるようにする、無制限に拡張できて、管理しやすく、高度な検索ができるオブジェクトストレージ製品における革新性を評価いただきました。

オブジェクトストレージとは、膨大なデータを経済的に信頼性高く長期間保存するために利活用されるITインフラ製品です。何億人という利用者がインターネットサービスを使い保存、共有する画像や動画などのデータ、IoT(モノのインターネット)により機械が24時間365日送り続けるログデータ、人口知能の識別精度を高めるために与え続ける学習データといった定型化されていない大量のデータ、いわゆるビッグデータを扱うことが得意です。

いま、データ量の年平均成長率50%で増え続け、このビッグデータが80%を占めていると言われています。そしてそのデータ量は、テラバイトクラスのデータを扱う従来型の専用ストレージ装置が扱える量の100倍から1000倍以上にもなります。そのため、このビッグデータを技術的にも、経済的にも扱うことができる新しいストレージの技術が世界的に求められているのです。

この賞を授与するアワードプログラムはJapan Society of Northern California(北カリフォルニア日米協会)と米国スタンフォード大学のU.S.-Asia Technology Management Center(アジア・米国技術経営研究センター)が共同で創設したもので8年目を迎えます。これまで、Tesla Motors、Dropbox、Squareなどの米国企業や、サンバイオ、ユーグレナ、メルカリといった日本企業が受賞してきました。

今回の選考にあたっては、日本とシリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタリスト、学識経験者、著名なビジネスエグゼクティブからなる40人以上の著名なイノベーション・アドバイザリー・カウンシルが、WebベースのチャットツールであるCampfire(https://campfirenow.com/index.html)を使い、昨年から日米間で議論をしながら審査を続けたそうです。

クラウディアンは、ソラコム、Mujinの2社とともに受賞しました。

授賞式に続き、日本と米国をビデオカンファレンスでつなぎ、日米両方の出席者からの質問を受けながらのパネルディスカッションが行われました。

 

当社の製品開発はシリコンバレーの開発チームが中心です。そして、製品サポートは日本チームが中心となり、日本から世界のお客様のサポートを行ってきました。このような日米が”One Team”である体制も高く評価いただけたものと関係者一堂よろこんでいます。