クラウディアン、ディープラーニング学習システムにS3 APIを独自追加、AIソフトウェア開発における「HYPERSTORE」オブジェクトストレージ利活用が簡単に
2017年12月8日
クラウディアン株式会社
クラウディアン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:太田 洋 以下:クラウディアン)は、本日リリースされた「NVIDIA Deep Learning GPU Training System(以下DIGITS)」のバージョン6.1のインターフェースにS3 APIを開発追加しました。これにより、S3互換オブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE(以下HYPERSTORE)」に保存する大量データを、AI(人工知能)のなかでも特に注目を集めるディープラーニング(深層学習)を使うソフトウェア開発において簡単に利活用できるようになります。
DIGITSは、画像分類、セグメンテーション、およびオブジェクト検知のために、高精度のディープニューラルネットワーク(DNN)を迅速にトレーニングできるソフトウェアです。GitHubにてソースコードが公開されていることから、クラウディアンは、その環境を使いDIGITSとS3互換オブジェクトストレージとの連携を可能にする開発を行いました。
*NVIDIA DIGITSについて:https://developer.nvidia.com/digits
*S3 Integration with DIGITS:https://github.com/NVIDIA/DIGITS/pull/1868
S3 APIインターフェースを追加したDIGITS
HYPERSTOREは、世界中のクラウドサービスやアプリケーションが採用するS3 APIをネイティブのインターフェースとして7年前に開発され、いまでは世界中のクラウドサービスやエンタープライズITのストレージシステムに商用採用されるオブジェクトストレージ製品です。小規模にスタートしながらペタバイト超級に簡単に容量拡張でき、APIで操作できるクラウドと同様のストレージシステムをお客様のデータセンター内に構築し、運用できます。
最近では、インターネット経由で、24時間365日、センサーログやネットワークカメラ映像を集め続けるIoTや、大量データを使い学習するディープラーニングなどの大量データ保管のためにも活用され始めています。
なお、本発表に伴い、エヌビディア合同会社様よりエンドースメントをいただいております。
エヌビディア合同会社 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝氏からのコメント
「クラウディアン株式会社様のご協力により、S3 APIを備えたNVIDIA Deep Learning GPU Training System (DIGITS)の新たなバージョン6.1がリリース出来たことを大変嬉しく思います。DIGITSから、広く使用されているAWS S3および互換オブジェクトストレージへのアクセスが可能になったことは、大量のデータアクセスを必要とするディープラーニングの開発において、更なる拡張性と利便性を提供すると確信しております。NVIDIAは今後もパートナー様との連携も含め、ディープラーニングの開発を迅速化するソフトウェアの開発を続けてまいります。」
クラウディアン株式会社 代表取締役社長 太田 洋のコメント
「ディープラーニングは、大量データを学習することで認知精度を高めます。そのため、大量データが想定外であった従来型ストレージ装置は、AI開発には適していません。DIGITSと容量無制限のHYPERSTOREが連携することで、膨大なデータを自在に使うAI開発ができます。ぜひ、多くのAI開発者の皆様に、ITインフラの制約に悩まされない開発環境メリットを感じていただきたいと思います。」
■ CLOUDIAN HYPERSTOREの概要
日本で生れ、現在はシリコンバレーに本社を置くクラウディアンが開発提供する「CLOUDIAN HYPERSTORE」は、ソフトウェアデファインドのオブジェクトストレージ製品です。汎用サーバをハードウェアに使い、3台からスモールスタートし、数ペタバイト超級にまでスケールアウトできる高い拡張性を有します。複数サーバ間、さらには複数データセンター間でも、自動複製・分散配置により堅牢にデータ保護します。国内外の大手クラウドサービスとエンタープライズITのオンプレミス・ストレージとして採用されています。